おすすめの腕時計店 紹介〈東京〉

今回は普段、私がよく足を運ぶ東京の腕時計店の中からいくつかご紹介します。

以前の記事でも紹介したように、正規店から二次流通店まで業態は様々ですが、私はどの形態のお店にも足を運びます。機械式時計は価格が高いものが多いですから買うためにお店に行くというよりも、ほとんどが”時計を見に遊びに行く”という感覚なのかもしれません。なので私は懇意にさせていただいているお店の方には帰る際、『また遊びに来ますね』とご挨拶することが多いです。

そんな気軽な気持ちで機械式腕時計をこれから検討されている方にも実機を見に行っていただければと思いこの記事で私のおすすめのお店を少しご紹介できればと思います。

伊勢丹新宿店 本館5階 ウォッチ

まずは言わずと知れた百貨店『伊勢丹』の新宿店本館5階にある時計フロアです。

世界三大ブランドのパテックフィリップをはじめ、百貨店の中ではかなり広いリシャール・ミルも入っています。個人的な感覚ですが百貨店の中でも各時計メーカーの品ぞろえがいいように感じます。ここ数年、経済ニュースなどで報道されているように伊勢丹新宿店の売り上げは右肩上がりで、この好調は機械式腕時計や宝飾品が引っ張っているということから、各メーカーある程度優先的に在庫を配分しているのではないか？と推測しています。

おすすめポイントとしては、上述した”充実した品揃え”ももちろんですが”一度にたくさんのメーカー直営の接客やサービスが受けられる”点です。さらにこれは個人的な意見にはなりますがメーカーのラインナップのバランスが非常に良いと感じます。

手ごろな価格帯からIWC、カルティエ、チューダー、オメガなどの中間帯、ジャガールクルト、ブランパン、フランクミュラーなどの高価格帯、そしてパテックフィリップ、リシャールミル・ミル、A.ランゲ＆ゾーネ、ヴァシュロン・コンスタンタンなどの雲上ブランドまで幅広く抑えつつ、カールFブヘラ、ノモスなどの注目ブランドまで多岐にわたるメーカーが軒を連ねています。

伊勢丹新宿店はメーカーラインナップのセンスがとても良いと感じています。個人的な好みなだけなのかもしれませんが、どのメーカーの時計も素敵だなぁと、いつも楽しんで見させていただいています。

日本橋三越本店　MITSUKOSHI WORLD WATCH GALLERY

次に紹介するのは、伊勢丹と同系列の百貨店の日本橋三越内にあるMITSUKOSHI WORLD WATCH GALLERYです。

日本橋の三越本店内の時計フロア全体が統一感のあるギャラリーのような趣で、同系列の伊勢丹はきらびやかな印象ですが、こちらは少し落ち着いていてシックな雰囲気のあるフロアになっています。
特に、ラウンド型のバーカウンター『cal.BAR（キャリバー）』はMITSUKOSHI WORLD WATCH GALLERYを象徴するスペースで、毎年開催されている『ワールドウォッチフェア』の会場としても腕時計好きにはおなじみの場所となっているかと思います。

”個人的にはラング＆ハイネやA.ランゲ＆ゾーネ、モリッツ・グロスマンなどのドイツ時計のメーカの取り扱いが豊富な点がお気に入りです”。

日本橋という場所柄と百貨店としての三越のターゲット層など、様々な理由があるとは思いますが新宿や銀座などよりもお客さんの年齢層が高く、人の数自体もそこまで多くないためいつも落ち着いて時計を見て回れるところも好きなところになります。
ただ、落ち着いて回れる半面、あまり時計店を見て回ったことがない方にとっては、静かだったりお客さんよりお店の方が多かったりなど若干、入りずらい雰囲気かもしれません。
伊勢丹のところで上述した通り、三越さんに入ってるどのメーカーさんもとても丁寧に対応してくれますし、わからない方にはより丁寧に教えてくれると思いますので、ご安心ください。

特に人込みや雑多な感じが苦手で、落ち着いた雰囲気の中時計を見て回りたいという方にお勧めです。

ジャックロード〈中野ブロードウェイ内〉

次の紹介するのが中野ブロードウェイ内で営業されている二次流通店のジャックロードさんです。

こちらも時計好きの皆さんはご存じの有名店ですね。
ジャックロードさんに限らず、中野ブロードウェイにはほかにも数多くの時計店が軒を連ねていてさながら市場のような雰囲気もあります。

ジャックロードさんはその中でも在庫数、ラインナップも豊富に取り揃えていてとても見ごたえのあるお店になっています。特徴的なのは、女性用の時計店としてお隣にベティロードという別のお店を構えられていて都内でも珍しい営業をされています。また、昨今人気のロレックスに関しては一角を専用コーナーにされていてヴィンテージモデルの取り扱いもされています。

また、時計ではありませんがハイブランドのバッグやジュエリーなどの二次流通店も真向いに展開されており、こちらも楽しむことができます。なので、”男女で来店されてもしっかりお互い楽しむことができる”ようになっているとも言えます。

在庫数、ラインナップ数が多いこと、ほかの時計店も多く軒を連ねいてることから”特に迷われている方にお勧めです。最初に何を検討すればいいか迷ってる、すでに〇本まで候補が絞れているが決めきれない、など最後の決めてはやはり実機を見て腕に乗せてみる”ことが重要かと思います。

人気店で、中野ブロードウェイ自体に人が多いこともあり、割とがやがやしてはいます。休日は接客も立ち替わり入れ替わりな印象ですが、ジャックロードさんは商談スペースを店舗とは別に持たれているところもうれしいところです。

GMT

次に紹介するのが西新宿にある二次流通店のGMTさんです。
ビルの二階のワンフロア全体が腕時計の売り場となっていて、フロアの奥にはハイブランドのバッグなどの販売もされています。
お店の全体的な印象はクリーンで、いい意味でラグジュアリーさが抑えられてると思います。高級時計特有の高級感が程よく抑えられているため、初見の方も安心して時計を見て回れるお店かと思います。とはいえ、貧相な印象はなく、商談スペースもオープンなテーブルスペースのほかに個室ブースがいくつか設置されていて高額な商品のやり取りや、クローズドな商談をされたい方も安心して時計選びができるようになっています。

時計のラインナップ、在庫数ともに二次流通店の中でも非常に多く取り扱っているお店です。
ですので、機械式腕時計の初心者の方からすでにいくつか所有されている方、マニアな方まで楽しめるお店になっています。初心者の方はもし詳しい方が知り合いにいらっしゃるのであれば、一緒に来店されると双方とても楽しめるお店かと思います。

オーデマピゲのロイヤルオークのラグジュアリーモデルや、貴金属系のデイトナなど一ひねり聞いたラグスポも数多く在庫している印象です。

タイム トンネル

次に紹介するのは素敵なヴィンテージウォッチを数多く取り扱うお店、タイム トンネルさんです。北区の田端にある小さいですがとても素敵なお店です。

コロナの影響で完全予約制で月曜日と土日は店舗での営業はされていないのでご注意ください。

他の二次流通店のような、現行モデルに近いものよりも少し前のモデルやいわゆるヴィンテージと呼ばれるものを得意とされています。ですので、ドレスウォッチがラインナップのメインとなっています。

実際の店舗もすごく素敵なのですが、お店のwebサイトも昔ながらのテーブル組のものでとても味わい深いと感じます。つくり自体は古いものではありますが、一つ一つの時計の写真や情報を丁寧に掲載されていますし、各個体の動いている様子をかなり鮮明な動画にしてくれているのでわかりやすいです。

珍しいモデルの取り扱いも多く、現行モデルにはない雰囲気を纏っている個体が多いように感じます。”廃版になって時が経ったモデルをはじめ、昔の本数限定モデルなど一期一会を楽しみながら探す”のもまた違った良さがあるかと思います。

私も現行モデルをチェックしつつ、ここ数年ゴールドのラウンドウォッチを探しています。現行というよりは少し前の小ぶりなザ・ドレスウォッチを探しています。これは、急いでなくどちらかというと自分が似合うようになるのを待っている感じすらあるかもしれません。

公式サイトのキャッチコピー『宝物の時計を探そう～過去から未来へ～』がお店の素敵さを物語っているようです。

最後に

今回は東京のおすすめ店を一部紹介させていただきました。
まだまだ、素敵なお店はたくさんあるのでまた別の機会に記事にして紹介できればと思っています。
腕時計は実機を見て腕に乗せた時に知らなかった魅力や、自分自身の相棒としての姿が見えてくるものだと思います。

ぜひ皆さんもお店に身に足を運ばれてはいかがでしょうか。